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2013年6月 1日 (土)

良くなるための試練の時期

6月になりました。

一時、株価が15000円台を突破、円も104円台に突入と、遂にリーマンショック前の状態へと戻って参りました。

景気が良くなったという実感がまだ伴わない中で、円と株の独り歩き感がますます強くなって参りました。

円安、株高で、確かに大企業の業績は急激に良くなってきたのでしょうが、われわれ中小企業が良くなり始めるのは、まだ半年先、1年先のことであろうと考えております。

気が早いテレビや新聞では、物価が上昇局面に入ったにも関わらず、個人所得が上がらない現状とのギャップからアベノミクスへの不信をあおり立て、大企業の夏のボーナスは前年比40万円以上アップする。などと報道しておりますが、日本国民の中で大企業に従事している人はわずか10%程度で、残りの90%の国民は中小企業に従事しているのですから、もっと大多数を意識した報道をして頂きたいと感じます。

大企業が良くなって、中小企業が良くなるのは、1~2年の時期の遅れがあって当然のことであり、中小企業の業績が回復しない限り、日本国民の所得水準が上昇するはずはなく、この急激な株価の上昇や円安が物価の上昇に繋がっているだけなので、物価上昇自体は喜ばしいことではございませんが、アベノミクスによって日本が良くなっていることは間違いないと感じますので、あと1~2年の辛抱が必要であることを、しっかりと国民全体に伝えて頂きたい気持ちであります。

そして、「良くなっていく!」ではなく、「良くしていく!→良くしてやる!」という気概を持って取り組むことの重要性を、もっと国民全体に訴えて欲しいと感じています。

全ての物や作業価格はダウンしているのですから、仮に仕事量が回復し始めても、その製造コストは以前に比べて10~30%はカットされているわけですから、以前と同じ所得に戻したい→もっと所得を上げたいと願うのであれば、同じ時間で今まで以上の仕事量をこなす=知恵を絞ってスピードアップする、もしくは全く違う価値観を創造することでしか道がないのが、現在の中小企業=日本国民の課題であると感じておりますがいかがでしょうか?

「プロフェッショナルー仕事の流儀」の中で、サッカーの本田選手が、「自分のことが一番好きで、誰になりたいとか全く思わない。自分は必ずビッグクラブに移籍して、絶対に世界に認められるプレーヤーになる!常にそれしか考えてないし、たとえ怪我をしても、それは神様が自分に足らない部分を鍛えろと時間を与えてくれているだけであり、また成長できるんだとワクワクしている。そうやってポジティブに考える技術も身につけた。」というような内容を語っていたことを思い出しましたが、彼がただただ純粋に、自己実現のためだけに懸命に打ち込んでいる姿に、年下の存在でありながら尊敬の念を抱きました。

常にビッグマウスで、ともすれば誤解を招きかねない態度にも映ることがございますが、何度も大怪我をしながら、次のチャンスまで黙々と自分の弱点を鍛え続ける姿勢と、結果としてそれを実現している姿に、本当に感動させられました。(自分に足らない瞬発力を磨くために徹底して腸腰筋を鍛え、ヨルダン戦での競り合いから抜け出してゴールを決めたのですが、確かにあの瞬発力は今までにない成長だと感じました。)

「何が足らないかを自ら考えて、それを補う力を持つ!」、分かっていてもなかなか変えようとしないのが人間であり、変えたくないのが人間なのでしょうが、自分の生活を維持するため、夢を叶えるために変えなければならない”今がその時期である”ことしっかりと認識して、私自身も自らを追い込んでいこうと決意しております。

大企業の業績が大きく回復している中で、パナソニック、シャープなどの電機大手の業績が下落の一途を辿っておりますが、元パナソニックの社員として、本当に残念で悔しい思いで見ております。

先日、大手家電量販店で買い物をした時の話ですが、値札に28000円と書いてある製品を購入することに決め、何気なく、(他店やインターネットで最安値があれば、すぐにお申し付け下さい。)という貼り紙が目に入ったので、店員さんに、「いまネットで調べてもいいの?」と尋ねると、「もちろん。」ということでしたので、(激安+製品名)で検索したところ、一発で21300円と出て来たのでそれを見せると、何と6700円の値引きをその場で実行してくれました。

確かに得した気分にはなりましたが、6700円ですよ、6700円。24%近い値引きを何の迷いもなく実行してくれましたが、(あ~。このマイナス分をメーカーに請求するんやろうな。結局、こういう大手量販店だけが儲かって、製造したメーカーが大赤字になるんや。)と考えながら、昔のパナソニック時代の経験を思い出しておりました。(一般の皆さんにはこの不思議な構図がよく理解できませんよね???)

実は、私がパナソニックの営業をやっていた時代(20年程前)が、上新(ジョーシン)電機などの大手家電量販店が大きくなり始めた時期で、パナソニックが街の電機店と、大手量販店の両方を活かそうとしていた時代でありました。

われわれ営業マンは、時に上新の店頭販売員に駆り出され、上新の社員さんよりも懸命に説明員をこなしたかと思えば、街の電機屋さんにも同行して、小さな企業のパソコン設置や操作説明なども行っておりました。(大手法人向け営業もありましたが・・。)

当然、営業ですから、月毎、期毎、課や部としての目標数字が存在し、それを達成するためには、期末などに上新さんや街の電機屋さんを訪問し、値引きをしてでも在庫として抱えて頂くことをお願いしていたこともございました。

当然、上新さんのような大手は、在庫として置いて頂く台数が多いわけですから、値引き率も大きくなり、当然の如く、店頭販売価格は街の電機屋さんより安くなっておりました。(たくさん仕入れてやるから、値引き幅を大きくしてよ。となります。)

(本当にこれでいいのかな~。これでは街の電機屋さんは潰れるやん。街の電機屋さんの方が各家庭に入り込んでいて、こまめなサービスができるのにな~。)と感じておりましたが、大企業が故に営業部門は数字さえ上がればいいという風潮で、製造部門と接することもありませんでしたから、原価意識というものが全くありませんでした。

時に大きな売り上げが見込める案件では、赤伝決済願いさえ書けば大丈夫という風潮もあり、営業サイドの様々なテクニックだけで、売り上げを稼いでいたことを思い出しました。

結果、現在は街の電機屋さんはほとんどなくなって、大手量販店が大多数なので、大手量販店の力が益々強くなり、製造メーカーに対して品質競争と価格競争をもさせる時代となってしまっているのです。(おかしな構図でしょ???)

自分達でジャパネットのように商品説明をして販売するとか、メーカーが販売専門店を持つとか、もっと回復への手段はあると思うのですが、まだ量販店の力=安売り競争から手を引く気はなさそうな雰囲気です。(量販店を挟まない方が、もっと安く売れるはずなのに・・・です。)

製造者が最も評価されるべきはずなのに、正当な評価がされない時代。

悲しいことですが、製造者がもっと自分達を上手に宣伝する、売り込む方法を考えねばなりません。

われわれ金型業界も、「神が与えた良くなるための試練の時期である。」と捉えて、頑張り続けねばなりません。

1年後には絶対に儲かっている会社にする!!

そのこと以外、考える気はありませんし、考えても仕方ありません。

うっとうしい梅雨の季節に突入しましたが、皆様も負けずに頑張りましょうね!!

それでは6月度はこれにて・・・。

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