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2013年2月 1日 (金)

「ならぬものはならぬ」

2月になりました。

株価が1万1千円台、円も1ドル90円台となり、何となく社会全体に明るさが出だしているように感じる今日この頃でございます。

大手企業が業績を上方修正、アベノミクスの経済再生への期待感も手伝って、お客様へのご挨拶回りをしておりましても、近年になく“暗さを感じることが少ない”1月度でございました。

まだ完全に“明るい”などとは表現できませんが、“一寸先の光”を感じられた新年のご挨拶回りでございました。

とにかく、このまま何事もなく経済の回復が進行し、1年が無事に終わってくれることを願って止みません。(リーマンショック以降、天災も含めて、無事に1年を過ごせた記憶がございませんので・・・。)

ところで、全国のお客様へのご挨拶回りの話の中で、あまりに金型メーカーの倒産、廃業の話題が多いことに正直驚きました。(私の想像をはるかに超えておりました。)

特に、大阪以西での話を総合致しますと、お客様がお付き合いをされていた金型メーカーの半数近くがなくなったと言っても過言でないように感じました。

中部、関東地区の事情は、私には詳しく分かりませんが、ここ4~5年、特に暇であった関西以西での淘汰が想像以上に進み、震災以降の大手企業の調達分散化により、ここ1~2年暇になりだした関東、中部地区の金型メーカーの倒産や廃業が、これから一気に表面化してくるものと見ております。

同じ業界人として本当に悔しい出来事ではございますが、とにかく生き残りをかけて戦いを繰り広げるしか、我々にも道がございませんので、とにかく積極的に攻め続けるしかないと決意を新たに致しました。

今年一年で、本業である金型事業を立て直し、新規事業での利益を伸ばしながら、まずは社員及び自らの生活を安定させて、一つでも多くの社会貢献を果たせる企業になる!と、決意致しておりますので、皆様方からのご支援、ご協力の程を何卒宜しくお願い申し上げます。

先月は、新幹線の車中で、鴻海精密工業の記事に目を奪われました。

皆様も既にご存じかと思いますが、鴻海精密工業は、昨年シャープ社との資本提携で騒がれた台湾の大企業で、グループ全体では100万人の雇用を誇る世界でも有名な大大家電企業であります。

傘下には金型を含む製造子会社のフォックスコン社が存在し、フォックスコン社単体でも、30万人を雇用していると言われております。

驚いたのは、鴻海創業者の郭台銘薫事長の持論の中で、「金型が物づくりの基本である。」と、創業当時からはっきりと明言されていたことで、山西省などにいくつもの金型学校を運営して、各地から選抜した若者を半年間かけてみっちりと指導し、毎年6000人を卒業させて各工場に派遣しているということでありました。

約30ヵ所の工場の大半に金型工場を併設し、金型部門だけでトヨタ自動車の10倍以上にあたる3万人を雇用、1万台以上の工作機を保有しているということでした。

金型が日本企業の競争力の源泉とみた郭氏が、日本から金型技術の専門家を招き、日本で学んだ中国人技術者を採用。職人芸を吸収した段階で、台湾から中国へと技能を伝え、業容を拡大していったとありました。

いまや、工具も自社生産されているそうで、工具に使う人造ダイヤモンドを世界中から買占め、削り出しによるアルミやステンレスの外観部への美の実現を果たしたことから、皆様もご存じのアップル社との提携に至り、“ipod”や“iphone”という世界的ヒット商品が生まれ、「金型王国日本」の家電企業が守勢に追い込まれる大きな要因となったと書かれてありました。

現在は、中国国内の人件費の高騰や技能伝承という課題を抱え、金型技術の更なる向上が見込めない体質となってきているようですが、同じ業界で働く我々としては、もっとよく敵を知り、自らを研鑽せねばならないことを痛感致しました。

皆様は、どこまでこの事実をご存じでしたでしょうか?(社員の皆さんももっと意識を変えて仕事に取り組んで下さい!!)

「フォックスコン社は、もの凄い工場で技術力も高いよ。」ということは、私も耳にしてはおりましたが、教育の仕組みなどを知って、まさかここまでとは・・・というのが偽らざる心境であります。(日本はやはり、負けるべくして負けていたのだと感じます。)

では今後、日本の金型メーカーがいかにして勝つのか???

答えは、少数精鋭が故の“安定品質”と“長年の経験値”でしかないと存じます。

様々な経験をしてきた日本だからこそできる「安全性への配慮」や、「機能性の向上」に注力するしか道はないと感じております。

日本の大手家電メーカーにも、必ずや勝ち目はあるはずです!!

それは、鴻海精密工業の郭氏の持論にもあったように、海外での金型製造を止めるべきなのです!!

私はたったそれだけで、あと数年もすれば、日本製品の優位性が顕著に出てくるものと考えておりますが、皆様方はいかがお考えでしょうか?

ところで、NHKの「八重の桜」はなかなか面白そうですね。。。

会津っ子宣言にもある什の掟」(じゅうのおきて)「ならぬものはならぬものです。」を初めて聞きましたが、現代っ子に語り継ぎたい素晴らしい教えだと感じ入りました。

一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ

一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです

昔はこれを、十人前後のグループで毎日唱和していたそうですが、最後の「外でおんなと話してはならない。」ということ以外は、現代にも適用できる非常に良い教えだと感じます。

つべこべ言わずに、「ならぬものはならぬ。」という言葉は、響きも良く非常に気に入りました。文句の多い現代っ子や現代人が、決して忘れてはならない言葉かと存じます。

金型作りにおいても、「ならぬものはならぬ!」と、もう一度、社内ルールを再徹底したいと思います。

まだまだ寒い毎日が続き、インフルエンザが蔓延致しておりますが、皆様もどうか体調管理にはお気を付け下さいませ。

雑学ですが、電車の中でインフルエンザの菌が最も多いのは、温度の低い鉄のてすり部分で、それを持った手で鼻付近を触ると一発で感染するそうですよ。

(マスクは鼻を手で触れない効果が一番らしいです。)

それでは、2月度はこれにて・・・。

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