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2006年1月31日 (火)

プロフェッショナルとは?

最近プロってなんだろう?と、考えることがあります。

皆さんならどう答えますか?

あなたは仕事においてプロですか?と聞かれれば、自信をもって”はい”と言えますか?

プロフェッショナルの本当の意味とは、様々な分野の専門家のことを指す訳ですが、本当に専門知識を持って仕事をしている人は、一体世の中に何%くらいいるんでしょうか?

我が社でも何人がプロと答えてくれるのでしょうか?

私は営業職や機械加工知識においてはプロ?だと自負していますが・・・。(もっと勉強もします!)

今年からNHKで、まさに”プロフェッショナル”たる番組がスタートしましたが、改めて、”プロとはなんぞや”を考えさせられました。

先日見たときには、小児心臓外科医の先生の話だったのですが、確か、年に300名以上の手術をされていると言っていたと思います。

多いときで一日数名。

赤ちゃんなどでは、小さな体の心臓バイパスを切断・縫合したりする細かな作業の反面、時間との戦いで生死がかかっている訳ですから、凡人には想像もつかない毎日だと感じました。

海外の心臓外科の権威に何度も掛け合って、自ら弟子入りした執念、技の一つ一つを絵と文章で記録し、切断と縫合を最短で行う方法と、手の動きの練習などなど、これぞプロだと感じ入りました。(誰も真似できないスピードと言ってました。)

自身がスポーツを見ていて、”プロ”と感じている人はどんな人か?を考えて見ても、やはり卓越したスピードや技術に優れているものを持った人に、プロの感覚を感じていると思います。

私も社員にはよく”プロになれ!”と言ってきましたが、プロでないと稼げない、指導する立場に上がれないからと、忠告しているつもりなのですが、なかなか変化を感じることはありません。

高価な設備を使っているんだから、機械を使いこなすスピードと技術では、他人に物を言わすなよ!とイライラすることもよくあります。(社員の皆さんがんばってよ。)

でも最近は、自ら学ぼう!自ら変わろう!と感じてくれなければ、変わることはできないし、成長できないと考えていますので、自主性に任せるしかない!と思い、極力言わないようにしています。

この数年で、人は尻に火がつかないと動かないもの、考えを改めないもの、と思うようになりました。

先の心臓外科医の先生も、過去のマニュアル通りの手術で、一人の人間を死なせてから目の色が変わったと言っておられたし、一流のアスリートの逸話でも、必ず大きな挫折を味わっています。

かくいう私も、過去に大きな負債を父の代に被ってから目の色が変わりました。

海外のハングリーな向上心に、今の日本人の精神構造では勝てる訳ありません。

ならば、貪欲になれる人となれない人を、待遇面で大きく差別化し、喚起を施すしかありません。

この時代に、誰もができる仕事で、たくさん休み、たくさんお金が欲しいと言っている日本人や、日本の企業(特に製造業)は、また必ず危機に直面するはずです。

特に我々中小企業は、世の中の動きに鈍感なので、世間の動きを常に感じるアンテナを敏感にし、常に危機意識を注入しなければなりません。

その中で自ら行動し、変わってくれることを切に願う今日この頃です。

しかし、私なりには、単にスピードと技術に卓越しているだけで”プロ”と言うのは、何かもの足らなさを感じていて、思い巡らせた結果、これだ!と感じるものがありました。

それは、プロフェッショナルとは専門分野を通じて”人の心に触れ、振れさせることができたかどうか?”

プロスポーツの一流アスリートでも、超越した選手が全て語っているのは、お客様への”ファンサービス第一”であるように、心に触れない、振れさせない試合をしてもしょうがない!という所に行き着いています。

プロフェッショナルとは、自らの専門職において、卓越した技術とスピードを有し、人の心に触れる、振れさせる仕事ができること。その対価としてお金を頂く。

みなさんも、スポーツを見ていて感動したり、温泉宿に行ってのもてなしや料理に感動したことがあるでしょう?

言葉や味などでも”心”がこもっていれば、必ずや相手には伝わるのです。

我が社もたくさんの金型を出荷しているわけですが、お客様に”何でもう少しのことをやっておいてくれないの?”とお叱りを受けることがあります。

やはり、”心”がこもっていないのです。

社是が”心”でありながら、お恥ずかしい限りです。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

必ずや、”心”のこもった、”心”に触れる金型を作れる企業にしてみせます。

お得意先の皆様に”さすがプロ”と言わせる集団になって見せますので!

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「心と体」カテゴリの記事

コメント

社長、先日お伺いしました浅野と申します。

去年6月私も契約社員となり給料を2割カット
されました。

しかし若い営業マンを一人つけて頂きました。

今まで日常雑事に追われて自分を失っていましたが余裕ができて物事がよく見えるようになりました。

社長のブログを読むと若い経営者の考え方がよく理解でき参考になります。

当社の社長も44歳位で不景気に入ってから先代から引き継いでやっておられます。

頭の古い番頭が生き残る為には仕事を取る事はもちろんの事若い社長の意を汲んで動かなければ
ならないと考えております。

投稿: 浅野忠章 | 2006年2月27日 (月) 16時42分

松野 社長様へ

大変金型業界のお話しを
楽しく読ませていただいて
おります。

最近の大企業のコラムで
感じたことがありましたので
投稿いたします。

私は以前、工作機械の営業マン
を国内と東南アジアでしておりました。

現在はIT製品のメーカー販社
に勤務しております。

故に製造サイド(完成品メーカー、部品メーカー)
の考え方と完成品メーカーの販社の両方
の考え方がよくわかります。

松野社長がおっしゃる。

実際、私が今感じているのは、
メーカー様が何故量販店に負けているの?
ということ。
言い方は悪いですが、良い物を作れば、
今の世の中必ず売れますし、
量販店はただ店の大きさと価格だけを競っている
のであって何も自分達では生み出していない。

これは、一理あります。なぜ価格競争がおこるのでしょうか?
それはメーカーが熾烈な戦いを電機量販店のなかでしているので、
それを利用して量販店が勝手に価格を下げてお客さんに赤字販売する。

その赤字分をメーカーが補填しているから量販店はいたくも
かゆくもないのです。そのかわり量販店は月間、何万台
もの商品の発注をメーカーにいれる。メーカーだって当然
赤字補填はしたくない、でも1回の発注量が何万台だったら
工場の倉庫全部です。そのぐらいの力が量販店にはあります。

だから、あんなに高かった薄型テレビが、今32型で
15万ぐらいになっている。発売当所の4割引きぐらい
で販売されている。

メーカーにとったら量販店ほど悪どい商売はない。
でもお客さんにしてみたら、量販店のなかで
メーカーが競争しているから価格が下がるので、
量販店がなかったら安く商品は購入できない。
そんな構図があります。

世の中のひとは量販店対量販店の戦いで値段が
さがると思っている。それは大きななまちがい。
量販店Aも量販店Bも仕入れ先は同じメーカー
なのですからね。

上記の論理だとものずくりをしている方々
の苦労、情熱がないままビジネスが
進んでいる。

なおかつ、苦労して製品をつくりあげている
部品メーカーで働いている人は高い技術
力があるのに高い給料がもらえない構造
が悲しいのです。

3次元CAD/CAM、マシニングを
使いこなすのに何年もかかるのに
電機量販店の販売員のほうが
金型屋さんの職人より
ボーナスがいい、
この仕組みが悲しいのです。

そりゃあ、1人で50インチの
液晶テレビ1ヶ月、30個売れば
それだけで売上1500万ですから
中型テレビや小型テレビをいれたら
いくらの販売額になるのでしょうね?
だから電機量販店1兆円企業が生まれます。
メーカーより実はぜんぜん売上規模が
大きいのですよ量販店様は。

いま冗談ぬきで薄型テレビが
売れています。
駅前の量販店に行けば
接客を受けれないぐらい
混んでいるときあります。

このビジネス構造を変えないと
いつまでも部品メーカーへの
コスト削減がつずきます。

これは電機業界だけの構造かも
しれません。自動車はトヨタの
販売店はホンダを売りませんから
電機業界だけの構造だと思いますが、
なんとか部品メーカーが評価される
仕組みが必要だと思っています。

製品が何万台売れたら金型屋さんの
職人さんにメーカーがコミション
払うシステムにしたらいいのに
と思います。

いつも松野社長の先進的な金型経営
の記事を楽しく読ませて頂いております。
これからもがんばってください。

まっちゃん

投稿: まっちゃん | 2006年11月 9日 (木) 00時02分

松野社長のブログをメルマガで紹介させていただきました。
→ http://blog.mag2.com/m/log/0000190025/

もし、お時間あればご一読いただき
間違いなどあった場合、ご指摘いただけると幸いです。

一応、下記にも本文を記しておきます。

不マガ vol.120[後継ぎがおらんねん]

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
得意先の『不』はアイデアの素
〜BtoBのビジネスチャンスは顧客の『不満』解消にあり〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2007/01/19 vol.120
produced by com-lab
→ http://com-lab.com

まぐまぐ唯一の産業材・生産材マーケティング専門誌です。
日経産業新聞の記事を取り上げ、
顧客の『不』解決が
新製品や新サービスの誕生につながった事例を解説します。
産業材、生産材メーカーの経営者、マーケティング担当者に
新製品、新サービスのヒントをお届けしています。


──────────────────────────────────
 今 日 の ポ イ ン ト  
──────────────────────────────────
■ブログでM&Aを呼びかけ
 松野金型製作所・社長ブログ
日経産業新聞2007年01月18日より
──────────────────────────────────

<顧客企業の不満>
■後継者がいない
──────────────────────────────────
日本の金型会社は高度成長期に技術者が独立・開業したところが多い。それ
から数十年が経ち、いま多くの企業が世代交代期を迎えている。調査によれ
ば経営者の年齢は60歳代が最も多く、50代以上にまで広げれば全体の八割
近くになる。事業継承をどう図るのか。後継者に人材が見つからない企業が
増えている。


<不満解消のポイント>
◎Win-WinのM&Aをめざす
──────────────────────────────────
一方に後継者難に悩む企業があれば、これを好機と捉える企業もある。東証
一部上場のアークは、この機を逃さず金型や成形メーカーを相次いで傘下に
収め業容を拡大して来た。最近は中小企業同士が生き残りを賭けてM&Aに
打って出るケースも増えている。


<今日のヒント>
☆社長ブログを使え
──────────────────────────────────
ブログでM&Aの相手探しに取り組んでいるのが松野金型製作所。東大阪の
樹脂部品用金型メーカーです。同社は後継者に恵まれ、今は三代目・三十代
社長がリーダーシップを発揮し、業績の伸びも順調。

機械メーカー大手・牧野フライス製作所と共同でのシステム開発に取り組ん
だり、携帯電話やカーオーディオメーカーが国内で発注する金型も確実に受
注しています。そんな現状に安住することを良しとせず、松野社長は積極的
にM&Aに打って出ようとしている。

そのためのツールが社長ブログ。
→ http://matsuno-k.cocolog-nifty.com/blog/

ひと頃、ホリエモンを筆頭に若手ベンチャー社長のブログがもてはやされた
時期がありました。しかし、そのブログに書かれている内容はといえば、ど
こへ行っただの、誰とメシを食っただのといった他愛もない話がほとんど。
上場企業であるが故に、インサイダー情報の流出を防ごうと思えば、そんな
内容しか書けないのはある意味で当然です。

ところが、これが中小企業となると、環境がまったく変わる。使い方次第で
は社長ブログは強力な営業ツールであり、また広報ツールであり、さらには
ブランディングにもリクルーティングにまで使える極めて活用価値の高いメ
ディアとなり得ます。

ポイントは社長の言葉。中小企業とはいえ資金繰りに苦労し、得意先に叩か
れながらも社員を引っ張り、その生活のことまで目配りを怠らないリーダー
の言葉には重みがあります。人間的な深み、含蓄は社内競争だけに勝ち抜く
だけでトップについている大手企業のサラリーマン社長の比ではない。その
トップの言葉は効くのです。

いかがでしょうか。御社でも社長ブログを取り入れてみては。いきなり書く
のはハードルが高いという場合は、ぜひ、当研究所までご一報を。ブログ構
築から社長様に取材してのブログ原稿代筆まで各種サポートいたします。

ちなみに私が企画して書かせてもらっていたのが、こちら。
→ http://www.7starventures.com/episteme/
日替わり更新、日本初の対談型社長ブログとして、最盛期には一日あたりの
ページビューにして7000とか8000ぐらいはいってました。一応、事業戦略
とかきちんと書いていたし、今をときめくゼイヴェルの大浜社長などユニー
クな人もいらっしゃいました。


今日の記事は参考になりましたでしょうか?
ご意見や感想などあれば、ぜひお気軽にお送りください。
→ atu-take@sa2.so-net.ne.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「 得意先の『不』はアイデアの素」
□発行人:竹林篤実(コミュニケーション研究所)
※コミュニケーション研究所では、顧客不満足調査を手がけています。
 ぜひサイトもご覧になってください。
 ↓
□サイト:http://com-lab.com/
□マーケティングブログ:http://d.hatena.ne.jp/atutake/
□バックナンバーリストはこちらに
→ http://com-lab.com/NewFiles/mmagbkn.html

□著作権:竹林篤実
※著作権は放棄しませんが、転送、引用はご自由に。
 どんどん使ってお役に立ててください。

□発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
□配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000190025.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

投稿: 竹林 | 2007年1月19日 (金) 07時55分

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